ANA国際線特典航空券を予約しようと思っても希望日の往復が全然空いていない。と、思う方は多いと思います。
実は、ANA国際線の特典航空券を希望日に確保するためには必要な条件とコツ(裏ワザ)があります。その特典航空券予約の条件とコツ(裏ワザ)を説明いたします。
ANA国際線特典航空券と提携航空会社特典航空券の違い
ANAマイルで予約できる特典航空券は、ANA国際線特典航空券と提携航空会社特典航空券の2種類があります。
- ANA国際線特典航空券
- 提携航空会社特典航空券
ANA国際線特典航空券
ANA国際線特典航空券は、「ANAグループ便」で利用できる特典航空券です。
対象便
- ANA(NH)
- エアージャパン(NQ)
※エアージャパン運航便とANA運航便の混在も可能です。
※ANA便名で他社が運航するコードシェア便は、日本国内線を除き、ANA国際線特典航空券としてはご利用になれません。ANA便名で提携航空会社が運航するコードシェア便は、提携航空会社の特典航空券としてお申し込みください。
最少必要マイル数
ANAの国際線特典航空券は往復の申し込みが必須となります。そのため、最小必要マイルは「東京-韓国の往復ローシーズン」12,000マイルが最少必要マイル数になります。
詳しくは公式ページの必要マイル数PDFを参照ください。
提携航空会社特典航空券
ANAマイルで予約できる提携航空会社特典航空券は、詳しく分けると、スターアライアンス加盟航空会社と提携航空会社の2種類があります。
スターアライアンス加盟航空会社
スターアライアンスに加盟している航空会社は、現在26社あります。
この28社であれば、各航空会社の自由な組み合わせが可能になる特典航空券です。
ANA特典航空券は往復「ANAグループ便」でなければならないところ、スターアライアンス加盟航空会社であれば、往路と復路を違う航空会社で予約することも可能です。
例えば
往路:羽田→ホノルル ANA
復路:ホノルル→成田 ユナイテッド航空
このような旅程も可能になります。
提携航空会社
提携航空会社とは、スターアライアンスとは別にANAが提携している航空会社です。
この11社は、スターアライアンス加盟航空会社との組み合わせはできないため、単一の提携航空会社運航便で利用が可能です。
例えば
往路:羽田→ジャカルタ ガルーダ・インドネシア航空
復路:ジャカルタ→羽田 ガルーダ・インドネシア航空
ちなみに、ANA特典、スターアライアンス特典、提携航空会社特典の3種類が選べる場合には、特典航空券の選択画面でこのように表示されます。
ジャカルタへ行く場合には、提携航空会社のガルーダ・インドネシア航空を利用すると3,000マイル少ないマイルで行くことができます。
最少必要マイル数
提携航空会社国際線特典航空券も往復の申し込みが必須となります。そのため、最小必要マイルは「東京-韓国の往復」15,000マイルが最少必要マイル数になります。
詳しくは公式ページの必要マイル数PDFを参照ください。
スターアライアンス及び提携航空会社の特典航空券は、航空会社によって利用できない区間やクラスがあることがあります。詳しくは、下記ANAの公式ページをご覧ください。
ANA国際線特典航空券を予約する方法
ANAの公式ウェブサイトで特典航空券の予約も可能です。
ANA国際線特典航空券は、通常の航空券を予約する時とは違って、往復の日程を希望日で指定しても予約がいっぱいで座席が確保できないことが多くあります。
特に人気の路線(羽田-ホノルル)などは、希望の日程を普通に予約しようと思っても座席を確保することが難しい状況です。
なぜ、そんなに希望日の旅程が確保できないのかというと、マイルを多く保有している方達はこれから紹介する裏ワザを使っているからです。
予約するための裏ワザとは?
希望日程の申し込みが始まった瞬間に往路と復路を同日で予約してしまいます。要するに日帰りの飛行機(乗り継ぎできる飛行機)を予約するわけです。
例えば、4月30日(羽田発)~5月10日(ホノルル発)までの旅行を予定している場合
4月30日の予約が開始されたと同時に「4月30日 羽田発 ホノルル行き」と「4月30日 ホノルル発 羽田行き」の2便を確保してしまいます。
これで、行きの希望日であった4月30日の羽田発ホノルル行きの便は確保しました。
あとは、確保している帰りの便を、5月10日の予約が開始された瞬間に4月30日の便から5月10日の便に変更すれば良いわけです。
4月30日(羽田発)~ 4月30日(ホノルル発)
復路を変更 ↓
4月30日(羽田発)~ 5月10日(ホノルル発)
この方法で必要な手順は「予約開始日に往復同日予約をする」「帰りの便を変更する」の2点だけです。
ここでの疑問は、予約開始日はいつからなのか?、予約変更に費用はかかるのか?ということだと思います。
ANA国際線特典航空券の予約開始日
ANA国際線特典航空券の申し込み期間は、
旅程の復路ご搭乗日の355日前(ご出発日含まず)午前9時(日本時間)から第一区間出発の96時間前まで
復路搭乗日の355日前から予約が可能になります。本日の午前9時から予約が開始される年月日は「2025年09月27日(参考)」となります。
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予約開始時間の前に準備をしましょう
下の写真のように、予約開始日の午前9時前から希望の便の予約準備をして、午前9時ピッタリに「検索する」ボタンをクリックします。
ちなみに、午前9時ジャストにクリックしても既にライバル達に先を越されてしまい、空席がないことも当然あります。特にゴールデンウイークやお盆期間などの連休時に人気路線を狙う場合には、マイルだけでなく多少の運も必要になります。
本番一発勝負では、操作ミスをおこす可能性もあるので希望日になる前に、操作のシミュレーションをして操作に慣れておくことが重要です。
空席があったら迷わずに予約
空席があれば下の画像のように表示されます。希望の便で空席があった場合には迷わずに「次へ」のボタンをクリックして予約を進めてください。
この画面で迷っていると、次へのボタンを押しても、同じ便を狙っているライバル達に座席を取られてしまい後悔することになるので、空席があったら一気に迷わずに最後まで予約を進めることをお勧めします。
ちなみに、もし空席がない場合にはこのように「空席待ち」と表示されます。
電話予約でもOK
もちろん特典航空券の予約は電話でも受け付けています。しかし、電話での申し込みも時間前には受け付けてもらえないので、午前9時ギリギリを狙って電話する必要があります。すぐにオペレーターさんにつながる場合もありますし、全然オペレーターさんにつながらないということもあります。
私が以前に電話予約した際は3分前くらいでも対応してもらえましたが、何分前から対応してくれるかどうかはオペレーターさん次第ってところもあるかも知れません。
電話での予約の場合、1名の往復予約につき2,200円(税込)の発券手数料がかかります。(日本から出発の場合)また、復路の変更も電話からのみの受付になるのでご注意ください。
予約変更は無料で何度でも可能
発券前は(キャンセル待ちなど、座席を確保していない状態)お預かり期限まで、変更が可能ですが、以下の場合はANAウェブサイトから変更はできないため、サービスセンターへの問い合わせが必要です。
- 複数都市に滞在する旅程
- ANAの電話窓口にて予約(または変更)されている場合
- 2歳以上12歳未満の小児のみ、および2歳未満の幼児を含むご予約の場合
発券後(座席が確保され、マイルも使っている状態)の特典航空券は、特典航空券の有効期限内(発券から1年以内)で、予約した便の出発24時間前までであれば、何度でも搭乗日と便のみ変更が可能です。
ただし、以下のような変更は不可となっています。
- 搭乗者の変更
- 航空会社の変更
- 区間の変更
- 経由地の変更
- クラスの変更(下のクラスに変更は可能だが、差額マイルは戻りません)
- 355日より先のへの変更
- マイルの有効期限を超える変更
詳しくは、ANA公式ページをご覧ください。
変更の手順
確保した復路の特典航空券を変更する手順です。
ANAマイレージクラブのマイメニューの予約確認からANA国際線特典航空券の「予約の確認・変更」をクリックします。
予約の一覧が表示されるので、該当の予約の「詳細」ボタンをクリックします。
予約内容の確認のページが開くので、右下の「予約変更」ボタンをクリックします。
復路を変更するので、「区間2」のチェックボックスをクリックして、出発日を希望の日程を選び、「検索する」ボタンをクリックします。
ここで希望の便を選び、画面右下の「次へ」ボタンをクリックします。
※ここでは検索で成田着しか空席がなかったため、成田行きの便のみ表示されています。
その後、予約変更の確認をこなして終了です。
こちらについても、本番一発勝負では、操作ミスをおこす可能性もあるので希望日になる前に、操作のシミュレーションをして操作に慣れておくことをお勧めします。
まとめ
- 国際線特典航空券は、ANA国際線特典航空券と提携航空会社特典航空券の2種類
- ANA国際線特典航空券の予約は復路搭乗日の355日前から
- 国際線特典航空券は同日往復予約
- 希望の便に空席があったらすぐに予約完了まで進める
- 特典航空券の有効期限内であれば、予約変更は何度でも変更が可能